道路基準点とは、道路に関わる様々な現地情報を、迅速かつ均質(ユニバーサル)に発信、蓄積、管理するための共通的な基盤として、精度の高い位置情報を持った道路上の基準点をいいます。
当面は、直轄国道のキロポスト(KP:1kmごとの地点標)に簡易な鋲を設置し、公共測量により緯度・経度・標高を計測したものとします。
また、設置する道路基準点には、現場で直接情報を取得することが可能なICタグを付加し、基本的な情報を付与しています。

道路基準点の整備イメージ
道路基準点は、GIS等、基盤的な情報の高度化に使うことができます。
◇自治体、ナビ会社等、官民各種の機関が整備する地図を重ね合わせる基準に活用
◇現地と座標データのリンクが簡単に取れ現場からの情報発信がより正確に
◇都市部から山間部まで均質に存在するためユニバーサルにサービス提供可能
◇将来的に道路ネットワークの三次元化でITS・防災(浸水予測等)に活用
なお、道路基準点の設置の際に併せて付加されるICタグに関しては、当面は現地でタグに記載された情報を読み取ることが可能ですが、将来的には各種DB等と連携し、近くでかざすだけで簡単に周辺の地図や関連情報等を表示することを想定しています。